POWER OF INNOVATION

世界を変えるNTTの最先端テクノロジー

未来を変える最先端技術

“VR×スポーツ”の可能性は∞“一人称視点合成技術”がスポーツを変える

画像:VR空間上で投球を疑似体験する様子

プロスポーツの分野では、数年前から選手強化やコンディション管理、対戦相手との戦術分析において、AI、IoT、VR(仮想現実)といったICT技術の活用がスタートしています。

特にプロ野球は、成績データや映像データなどの活用が盛んに行われてきた業界ではありました。当初はダッシュの速度や回数、ボールの保持時間など比較的単純な統計情報の分析に留まっていましたが、近年のテクノロジー進化に敏感に反応。最新のICT技術を用いた高度なデータ分析をNTTデータでは、いち早く導入してきました。

世界初の試みとなるプロチームデータ×VR

NTTデータが開発した、VR技術を用いたプロ野球選手向けトレーニングシステムは、2016年からプロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営する楽天野球団やMLBをはじめとする、国内外、多数のチームが導入。多くの選手の成績や能力アップに貢献してきました。

このプロ野球選手向けトレーニングシステムには、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した 「スポーツ一人称視点合成技術」が用いられています。この技術は、膨大なセンサーデータから得られた情報を臨場感高く体験可能にするもので、これによりVR空間上で実在する相手投手の投球を疑似体験できるようになります。

画像:VR空間における、バッターボックス視聴イメージ

VR空間における、バッターボックス視聴イメージ

「スポーツ一人称視点合成技術」は、全周囲映像データを元に、競技中には撮影ができない視点で3次元の野球場空間を再現。この空間上に投手の映像データを実写で提示します。ヘッドマウントディスプレイを装着してバッターボックスに立てば、相手投手の投球動作やボールの軌跡を繰り返し視聴できるというものです。

画像:スポーツ一人称視点合成技術の概要

スポーツ一人称視点合成技術の概要

このトレーニングシステムに、球団が独自に取得した公式戦データを加えることで、実在する相手投手ごとに細かく投球の特徴を再現。繰り返し視聴しながらトレーニングを行うことで、相手投手の攻略法を見出すことが可能となります。

また、本システムは非常に簡単にVRコンテンツを作成することが可能であるため、シーズン中でもコンテンツを更新しながら利用が可能となり、スピーディに選手の成績アップ、能力アップを図ることができます。

画像:最新の弾道計測機器で、コース、球速、球筋、回転数などの計測したデータ例(サンプル)

最新の弾道計測機器で、コース、球速、球筋、回転数などの計測したデータ例(サンプル)
「伸びのあるボール」や「キレのあるボール」などを客観的な数値をもとに完全再現

2016年のシーズンにおいて、プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」とともに実証実験を実施。実戦においても使用可能であることの確証を得ました。このようにプロのスポーツチームが保有するデータとVR技術が連携を図り、選手のトレーニングに活用される例としては、世界初の取り組みとなりました。

画像:東北楽天ゴールデンイーグルス 今江敏晃選手のVR技術を用いたトレーニングの様子

東北楽天ゴールデンイーグルス 今江敏晃選手のVR技術を用いたトレーニングの様子

誰もがプロスポーツの世界を体感できる

さらに、このプロアスリート仕様の「スポーツ一人称視点合成技術」は、アミューズメント分野にも応用。2018年に公式戦データを使用して、選手のリアルな投球を完全再現する「リアルデータバッティング」が楽天球場に登場しました。誰もが気軽にプロスポーツの世界を体感できるということで早くも話題になっています。

画像:楽天「リアルデータバッティング」のゲーム会場の様子

楽天「リアルデータバッティング」のゲーム会場の様子

画像:ゲーム中のプレイヤーの視点。従来の野球ゲームにはない本格的な球の軌道が再現

ゲーム中のプレイヤーの視点
従来の野球ゲームにはない本格的な球の軌道が再現

来るべき2020に向け、「スポーツ一人称視点合成技術」の進化、応用にさらなる期待が寄せられています。VRという空間を利用することで、2次元では理解できないリアルな投球が体感できるとともに、VR投球に対する選手のパフォーマンススキルの見える化も推進。プロのアスリートのレベルアップに寄与していきます。

エンターテインメント・ツールとしても期待が寄せられているVRは、プレイが短時間でVR酔いしないため、子どもから高齢者まで多くの人が楽しめ、新たなユーザー獲得が可能となります。また、プロの世界のみならず、アマチュアスポーツの世界まで活用範囲が広がる可能性もあり、さらに身体の不自由な方や体力に不安のある方まで、誰もがいつでもどこでも、プロスポーツの世界を気軽に体感できる、そんな未来が目の前にあります。

NTTデータでは、そんな素敵な世界観を実現するために、今後も様々なプロ・スポーツチームとの連携とVR技術の高度化を推進してまいります。