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あとひと押しを選手に届ける
アスリート応援レポート Vol.03

画像:山崎 悠麻選手の競技風景の写真。

2020年へ向けてNTT所属アスリートの挑戦を応援!今回のレポートでは、パラバドミントンの山崎悠麻選手の応援を通じて、世界をめざすトップアスリートの熱い戦いとともに、選手にパワーを届けた様子をご紹介します。

画像:山崎選手に声援を送る様子。

圧倒的な強さで見事3冠達成!~山崎悠麻選手(パラバドミントン)

2018年9月26日(水)〜30日(日)に、町田市立総合体育館(東京都)で開催された「ヒューリック・ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会2018」。 WH2クラスで現在世界ランク1位(※大会日現在)の山崎悠麻選手が出場しました。

順当に予選を勝ち進んだ山崎選手は、女子ダブルス、女子シングルス、ミックスダブルスの3種目に出場、最終日の決勝戦に挑みます。

画像:緑色の床材が敷かれた立位用コートと、フローリングの車いす用のコート。

緑色の床材が敷かれた立位用コートと、フローリングの車いす用のコート

WH2クラス

車いすクラス2。片方または両方の下肢に機能障害。体幹には機能障害なし、もしくは軽微。

WH1クラス

車いすクラス1。両方の下肢と体幹に機能障がい。

(世界バドミントン連盟 クラス分け規定より)

TOPICS

車いすバドミントン見どころとルール

車いすバドミントンは、通常のバドミントンと少し異なったルールで行われます。
緩急をつけたシャトル運びで相手を揺さぶったり、鋭角な軌道をついたショットを放つなど、選手の戦略性やテクニックが大きな見どころです。

≪ルール≫
・車いすはシャトルを打つ瞬間に胴体の一部が車いすと接していないといけません。
・ネットの高さは通常と同じです。(中央で1.524m、ダブルスのサイドライン上では1.550m)
・シングルスではコートの半分を使い、ネットからショートサービスラインまではアウトになります。

画像:ネットの高さは通常と同じです。(中央で1.524m、ダブルスのサイドライン上では1.550m)
画像:シングルスではコートの半分を使い、ネットからショートサービスラインまではアウトになります。

(日本障がい者バドミントン連盟Webサイトより)

決勝戦が行われた大会最終日は、関東への台風接近が報じられていましたが、
それでも山崎選手の試合を支えようと、多くのみなさんが応援に会場に駆けつけてくれました。

まず山崎選手が出場したのは女子ダブルス決勝。里見紗李奈選手とペアを組んで挑みました。
実は里見選手とペアを組んでまだ日が浅いのですが、2人とも粘り強いプレーと駆け引きが上手く、確実に得点を重ねていきます。車いすでのプレーは片手にラケット、もう一方の手では絶妙な車いす捌き、海老反りながらのレシーブ、先を読む戦略等、知的かつパワフルでスピード感あふれる展開に、観客は手に汗を握ります。

山崎選手はプレー中に常に笑顔とコミュニケーションを絶やさず、息の合った動きで第1セットを9-21を奪うと、続く第2セットも15-21のスコアで勝利。見事優勝を飾りました。

次の試合は、WH2クラスの女子シングルス決勝です。
抜群のコントロール力を誇る山崎選手。サイドラインぎりぎりにシャトルを落とすスーパーショットに、一気に客席から割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こります。緩急をつけたショットと要所を締める試合展開で、試合は山崎選手のペースに。順調に得点をかさね、第1セット 21-13、第2セット 21-6のスコアで勝利を勝ち取り、優勝しました。

そして、大会最後の試合となったミックスダブルス決勝。山崎選手は、 WH1クラスのイー・サムサプ選手(韓国)とペアを組んで臨みました。
ところが試合序盤、相手ペアのコンビネーションプレーに押される展開になり、 21-19で第1セットを落としてしまいます。応援団が固唾をのんで見守る中、流れを変えたのは第2セット冒頭の山崎選手のプレー。ショートサービスラインとサイドラインの角に決めた鋭いスマッシュをきっかけに、山崎選手とイー選手ペアは徐々に調子を取り戻します。第2セットを14-21で取ると、その勢いにのったまま最終セットへ。結果、15-21でこのセットも取り、この試合でも優勝を果たし見事三冠を達成しました。

キッズレポーターからの質問ににっこり

大会後、子どもたちからの質問に山崎選手が応えてくれました。

キッズレポーター:強くなるコツはなんですか?
一生懸命練習することと、楽しむことですね!楽しむことは本当に大事だと思います。
キッズレポーター:良い練習方法はありますか?
レベルにもよりますが、反復練習がいいのではないでしょうか。
ノック練習(同じ動きでシャトルを打ち返し続ける練習)で精度を上げるのが効果的だと思います。
キッズレポーター:試合中あせるときはありますか?また、その時は、どう解決しますか。
あせるときは結構あります。ミスしちゃったり、あと一本で終わりのときも緊張してしまいますね。
そういうときは、ルーティンを作っています。私の場合、左手で胸をたたいて耳のピアスを触る動きなんです。

ちなみにピアスはシャトルのデザインのもので、旦那さまからのプレゼントとのこと。素敵なエピソードですね。

画像:3つの金メダルを胸に、微笑む山崎選手。

3つの金メダルを胸に、微笑む山崎選手

画像:子どもたちにサインをプレゼントしてくれました。

子どもたちにサインをプレゼントしてくれました

「今回、特にミックスダブルスでは、ペア選手に「Enjoy!」と励まされて、楽しんで臨めました。それが結果につながったのかな、と思います。 来年から2020に向けてのポイントレースが始まります。それぞれの試合で目標を立てつつ、ポイントも獲得するように頑張りたい」と語ってくれた山崎選手。
アジアパラ(2018年アジアパラ競技大会、10月、インドネシア・ジャカルタ)では2つの銅メダルを獲得。今大会やアジアパラの結果を確かな手ごたえとし、数多くの国際大会で華麗なプレーを見せてくれることでしょう。
そして、2年後に控えた2020年でのメダル獲得に期待! 山崎選手の活躍はこれからも続きます。

山崎 悠麻Yuma YAMAZAKI

種目:
パラバドミントン
生年月日:
1988/04/08
出身地:
東京都